南へ・・・2
二つ目の都市、東莞に向かいます。
バスで2時間、バスは高級感あふれる革張りシートの
3人がけ、新幹線のグリーン車より気持ちいいぞ。
寝て起きたらもう東莞に到着、バスは車庫に入って運転手が
バスから降りるところでした。
もうちょっとで炎天下でバスに閉じ込められるところだったぜ、危ない危ない
ホテルは東莞賓館、古い中国のホテルで、広い敷地にゆったりと建物が
たっていて風流な感じだが、いつもの癖で藪の中にイノシシとか
隠れてないかつい探してしまうぜ。
部屋の掃除ができるまであと2分とおねいさんに言われたが
2分待つのも時間がもったいないので、昼食に出かける。
レストランで久しぶりにクルムシ二等兵が話しかけてくる。
ク「きれいなレストランだけど、中国人でいっぱいですね」
マ「そうだな、20年位前に海外に行くと、どんな田舎に行っても
一人くらい日本人がいたもんだが、最近は見かけで区別がつかないし
そもそも日本人がいない気がする。日本語も聞こえないし」
ク「なんか、急に日本が恋しくなってきました、王将の餃子が食べたい・・・」
マ「なんだ、3日目なのにもう弱音をはくな。そうだいいことを考えた。ここで
餃子2人前と白飯を頼んで餃子定食にしてやるから、それで我慢しろ」
ク「また、インチキですか。どうもエコールのインチキ体質はこういうところから
来ているんですね」
マ「インチキじゃない、芸風と呼んでくれ。人のやらないことをいつも探すのが
ライフワークじゃないか」
といっているまに餃子とご飯が到着。
ク「見た目だいぶ違いますが・・・えびとかはいっているし」
マ「これはえび入り蒸し餃子と肉餃子だな、まあいいことにしてくれ」
ク「おお、これ食べるとうまいですよ。王将の餃子より味は薄いが上品な感じですね」
マ「なんか、普通の感想だな、まあ、王将の餃子がうまいといっている時点で、
ゲーム業界の人間だということを証明しているようなものだ。普通の家庭では
数回しか食べたことがないというのが多いらしい、われわれのように週に
7回も王将に行くのは普通ではないらしい」
ク「そうなんですか、でも僕は毎日食べるなら王将でいいです」
マ「おお、いかん。しゃべっていると20分もたってしまった。さっさと部屋に行かなければ」
ということで東莞では町の見学をして回り、足裏マッサージにいってビール飲んで
帰って寝てしまいました。
東莞でわかったこと・・・
・タクシーの運転がうまい。中国はもともと車優先だが、よくまあそのスピードで
歩行者がたくさんわたっている交差点に突入してもよく一人も轢かないですんでる
そのことが驚き。どの運転手もそんな感じだが、毎日ずっとこれをやってると
週に一人くらいは轢いてるんじゃないかと問い詰めたくなる。
・最近、日本人と中国人の区別がつかないくらい一部の中国人は洗練されてきている。日本人ピンチ
・焼き飯が安い、7元(約100円)しかも量が多い。
真剣に中国でゲーム製作をやろうかと考えてしまう。
まあそんなところで、東莞は終了
南に来ております。
アニッタ軍曹のハプニングにより、一人で西宮を出発し
約24時間。本来ならそろそろ仙台についているかなという時刻ですが。
本日の宿泊は、やや古風な日本風の庭園がロビーにあるホテルです。
土曜日だというのに人影がほとんどありません。
でもやっぱり和室は落ち着きます。
日本人はちゃぶ台に座布団ですね。
外を散策しました。
地方都市ならではのゆっくりとした空気が流れています。
でもこんな地方都市にも大きなマンションが建設され
いずれは、中途半端な都会になっていくのでしょう。
ヨットを見つけました。
最近は、見かけと裏腹にマリンレジャーは想像以上に
手間がかかるみたいで、会社のそばにある西宮マリーナも
ヨットは以前と比べるとずいぶん減って、その分フィッシングボート
が幅を利かせるようになってきました。
この町も、海辺はきれいですが、いろいろとうろうろしていると
スラム化した高層マンションを見つけました。
そのうちここにも廃墟マニアの方が押し寄せるのでしょうか。
まだ、住人が住んでいらっしゃることですし、このままそっと
しておいてあげたいものです。
ということで、マナベの一人旅、南へ・・・・
は、ゆったりとした時間をすごしながら進んでいます。
といっても、少し当初の予定より南に来過ぎてしまいました。
なんせここは広東省珠海市北禿光西路、マカオから船で中国大陸に
わたった入り口も町ですから・・・
珠海のホテルの窓から見えるマカオ半島の高層ビルが中国らしさをあらわしています。
ここ珠海は10年位前、日本の会社が慰安旅行で問題ある宴会を強行したため中国との国際問題に発展した町だったと思います。
それは昨日のことであった。
アニッタ軍曹(ア)、マナベ(マ)の間でハプニングが発生
マ「いよいよ北へツアーが今週末だな、運転の練習はバッチリか」
ア「だいだい大丈夫です。前に走る分には問題ありません」
マ「なんかちょっとだけ嫌な予感がする。最終チェックに一度運転を見せてもらおう」
ア「嫌ですけどいいです。じゃあ、ランチに行きましょうか」
マ「そうだな、では六甲アイランドまでドライブじゃ」
それから1時間後・・・
マ「もうちょっとで人を轢くかと思った。左折のときにいきなり一時停止しないで
強行突破だもんな」
ア「だから前に走る分には問題ないと言ったでしょう。でも右折や左折はまだ練習中です」
マ「なんだぁその理論は・・・だめじゃないか、2日後に2000キロ走るんだから」
ア「そうは言っても無理なものは無理です。あと1ヶ月は練習させてもらわないと・・・」
マ「わかった、残念だが今回の北へツアーは延期しよう。アニッタ軍曹が運転可能になるまでな」
ア「了解です。じゃあ、マナベ社長はこれからどうするんですか」
マ「それはだな、一人で2000キロ運転するのも危険だし、南のほうのあそこに行くことに
しよう」
ア「南って九州とかですか、それとも四万十川とか」
マ「それはどちらも先月行った。行くとしたら摩訶不思議なところに行くんじゃないか」
ア「勿体つけないで教えてください」
マ「まあ、アニッタ軍曹に教えるより、楽しみにしてくれていたファンに先に教えるのが
スジだろう。ということで、どこに行くかは到着してからブログに書き込むことにしよう」
ということで、合流を予定していた方々、ごめんなさい。
事情で北へは延期になりました。
代わりに南へ・・・が始まりますのでよろしく。