以下、クルムシ二等兵(ク)、マナベ(マ)
ク「マナベ社長、東莞には砲台跡があるらしいですよ、エコールのスタッフなら
立ち寄らないわけにはいかないでしょう」
マ「そりゃそうだ、で、それはどんなところだ・・・」
ク「虎門というところにある威遠砲台というところらしいです」
マ「そうか、では早速出発」
南城バスターミナルからバスに乗って出発します。
ということで威遠砲台につきました。
入り口で、警備員にチケットもってこいといわれ、
チケット売り場へ・・・
おねいさんに100元渡してチケットを売ってもらおうとすると、
売ってくれません。
新種の嫌がらせかなと思っていると、
後から並んでいる人が次々窓口に手を伸ばしてチケットを略奪
していくではないですか。
しばらく考えた末、100元札を回収してチケットを略奪することに。
そうして手に入れたチケットには免費ってしっかり書いてありました。
ただなら、入り口でチケットを回収しなければいいのに、
わざわざチケット売り場を作っておいて、そこでただのチケットを配って
それを入り口の兵士が回収するなんて、なかなか中国は奥が深いぜ・・・
砲台です。20門くらい並んでいました。
途中の通路は友が島の砲台となんとなく似た感じはします。
いつものくせで階段を探しましたが、ここにはめぼしい階段はありませんでした。
ク「なんか、ここっていまいちなんじゃないですか」
マ「たぶん、もうひとつあった別の砲台跡のほうがすごいんじゃないかな」
ク「いってみます?せっかくですから」
マ「めんどうだからやめておこう。どうも中国に来てから面倒という気分が
頻繁に起きるが何でだろう」
ク「やっぱり、オタクの街じゃないからでしょう。われわれはオタクの世界でしか
生きられない体になったのでしょう」
マ「では、このような全うな観光地はスルーして、海賊本とか売っている街に行こう」
ク「そうときまれば、いよいよマカオに突撃ですね」
ということで、虎門はとくにオチもなく静かに進行しました。
南へ・・・2
二つ目の都市、東莞に向かいます。
バスで2時間、バスは高級感あふれる革張りシートの
3人がけ、新幹線のグリーン車より気持ちいいぞ。
寝て起きたらもう東莞に到着、バスは車庫に入って運転手が
バスから降りるところでした。
もうちょっとで炎天下でバスに閉じ込められるところだったぜ、危ない危ない
ホテルは東莞賓館、古い中国のホテルで、広い敷地にゆったりと建物が
たっていて風流な感じだが、いつもの癖で藪の中にイノシシとか
隠れてないかつい探してしまうぜ。
部屋の掃除ができるまであと2分とおねいさんに言われたが
2分待つのも時間がもったいないので、昼食に出かける。
レストランで久しぶりにクルムシ二等兵が話しかけてくる。
ク「きれいなレストランだけど、中国人でいっぱいですね」
マ「そうだな、20年位前に海外に行くと、どんな田舎に行っても
一人くらい日本人がいたもんだが、最近は見かけで区別がつかないし
そもそも日本人がいない気がする。日本語も聞こえないし」
ク「なんか、急に日本が恋しくなってきました、王将の餃子が食べたい・・・」
マ「なんだ、3日目なのにもう弱音をはくな。そうだいいことを考えた。ここで
餃子2人前と白飯を頼んで餃子定食にしてやるから、それで我慢しろ」
ク「また、インチキですか。どうもエコールのインチキ体質はこういうところから
来ているんですね」
マ「インチキじゃない、芸風と呼んでくれ。人のやらないことをいつも探すのが
ライフワークじゃないか」
といっているまに餃子とご飯が到着。
ク「見た目だいぶ違いますが・・・えびとかはいっているし」
マ「これはえび入り蒸し餃子と肉餃子だな、まあいいことにしてくれ」
ク「おお、これ食べるとうまいですよ。王将の餃子より味は薄いが上品な感じですね」
マ「なんか、普通の感想だな、まあ、王将の餃子がうまいといっている時点で、
ゲーム業界の人間だということを証明しているようなものだ。普通の家庭では
数回しか食べたことがないというのが多いらしい、われわれのように週に
7回も王将に行くのは普通ではないらしい」
ク「そうなんですか、でも僕は毎日食べるなら王将でいいです」
マ「おお、いかん。しゃべっていると20分もたってしまった。さっさと部屋に行かなければ」
ということで東莞では町の見学をして回り、足裏マッサージにいってビール飲んで
帰って寝てしまいました。
東莞でわかったこと・・・
・タクシーの運転がうまい。中国はもともと車優先だが、よくまあそのスピードで
歩行者がたくさんわたっている交差点に突入してもよく一人も轢かないですんでる
そのことが驚き。どの運転手もそんな感じだが、毎日ずっとこれをやってると
週に一人くらいは轢いてるんじゃないかと問い詰めたくなる。
・最近、日本人と中国人の区別がつかないくらい一部の中国人は洗練されてきている。日本人ピンチ
・焼き飯が安い、7元(約100円)しかも量が多い。
真剣に中国でゲーム製作をやろうかと考えてしまう。
まあそんなところで、東莞は終了
南に来ております。
アニッタ軍曹のハプニングにより、一人で西宮を出発し
約24時間。本来ならそろそろ仙台についているかなという時刻ですが。
本日の宿泊は、やや古風な日本風の庭園がロビーにあるホテルです。
土曜日だというのに人影がほとんどありません。
でもやっぱり和室は落ち着きます。
日本人はちゃぶ台に座布団ですね。
外を散策しました。
地方都市ならではのゆっくりとした空気が流れています。
でもこんな地方都市にも大きなマンションが建設され
いずれは、中途半端な都会になっていくのでしょう。
ヨットを見つけました。
最近は、見かけと裏腹にマリンレジャーは想像以上に
手間がかかるみたいで、会社のそばにある西宮マリーナも
ヨットは以前と比べるとずいぶん減って、その分フィッシングボート
が幅を利かせるようになってきました。
この町も、海辺はきれいですが、いろいろとうろうろしていると
スラム化した高層マンションを見つけました。
そのうちここにも廃墟マニアの方が押し寄せるのでしょうか。
まだ、住人が住んでいらっしゃることですし、このままそっと
しておいてあげたいものです。
ということで、マナベの一人旅、南へ・・・・
は、ゆったりとした時間をすごしながら進んでいます。
といっても、少し当初の予定より南に来過ぎてしまいました。
なんせここは広東省珠海市北禿光西路、マカオから船で中国大陸に
わたった入り口も町ですから・・・
珠海のホテルの窓から見えるマカオ半島の高層ビルが中国らしさをあらわしています。
ここ珠海は10年位前、日本の会社が慰安旅行で問題ある宴会を強行したため中国との国際問題に発展した町だったと思います。