シリーズ第1作が発売されてから今年で13年目を迎えたセガサターン用ソフト『デスクリムゾン』今回これを記念してエコール真鍋が、長年沈黙であったデスクリムゾン誕生の秘密に迫る渾身作「フリーズ!−デスクリムゾン・レゾナンス−」を書き下ろしました。 その小説本発表イベントとして“デスクルーズ2008”が2008年9月13日、ゲームのOPムービーの舞台ともなった和歌山・友ヶ島にて盛大に行われました! |
集合時間が近くなると“デスクルーズ2008参加者御一行様”と書かれた札を持ったSTUFFの前に、参加者の皆さんが次々と集まりました。その数、約40名。STUFFを入れると大型バスが満員です。 やはり元がガンシューティングゲームということもあり大半が男性の方だったのですが、女性の姿も! また、全国各地から参加者が集まった今回のイベント 近畿圏の方々はもちろんのこと、埼玉・東京などの関東圏や宮城に愛知や徳島、福岡からの参加者もおられました。 発売されてから13年も経った今でも、こうしてファンの方々が集まって下さることに感謝してバスは出発します。 |
▲新大阪から加太までのバス 特にひねりも無く“エコールソフトウェア”と書かれていました |
▲出発前にバスの中で1枚 思いっきり顔が出ています。 |
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バスが動き出した直後、バスに乗り遅れた方を発見!ギリギリセーフで乗り込むと無事に参加者全員を乗せたバスは加太港へと出発しました。さあ、デスクルーズ2008開始です。 |
これから向かう友ヶ島への期待と不安を胸に、ワイワイとにぎわうバスの車内はまるで修学旅行を思わせる雰囲気でした。 そんな中、まずはエコール真鍋が皆さんの前に登場しました。 今回もお馴染みの作務衣姿に身を包み、怪しげな笑顔でマイクを握ると挨拶と1日の日程、各出し物についてアナウンスを行いました。 |
「今回はデスクルーズということで、まあデスクリムゾンのイベントなんですけ本当はちょっと事情がありまして・・・ あまり大きな声じゃ言えないんですがマルマラ国のですね幕僚長の方から日本人の生きのいい傭兵を送ってほしい。それもコンピュータに強いヤツじゃないとダメだと。最近は電子戦があるからね。HPアップしたりとか、声明ビデオをプレミアで作ったりとかいろいろしないといけないので、是非技術力の高い日本のオタクの方々を集めて欲しいと要請がありましたのでね、じゃあ騙して連れて行って友ヶ島辺りでちょいちょいちいと洗脳して送り込みましょうという作戦を考えたのが、デスクルーズの裏のアレですので、体力や知力に自信のある方はもれなく傭兵就職ということでお願いします」 など、エコール真鍋らしいどこまでが本音か分からないアナウンスに、参加者からひきつった笑いが。 |
▲作務衣姿で挨拶をするエコール真鍋 |
そして、エコール真鍋の 「せいじろうさん、いらっしゃい〜」 という呼びかけで本日の特別デスト“コンバット越前”役の声優、せいじろうさんが登場しました! 改めて車内の中を見たせいじろうさんはこんな感想を一言 「濃いバスですね〜(笑)」 また、女性の参加者を見つけると少しびっくりした様子でした。 どうやら男性オンリーかと思っていたらしいです さて、「フリーズ!−デスクリムゾン・レゾナンス−」の朗読がスタートしました。 出だしのにぎやかな感じとは変わり、静かになった車内にせいじろうさんの美声が響きます。 朗読部分の中には越前のお馴染みの台詞、 「上から来るぞ、気をつけろよぉ」 「せっかくだから、俺はこの赤の扉をえらぶぜぇ」 もあり、また本文にところどころ見られる要素にも思わず笑ってしまうという様子の皆さん。 朗読は、第1章と第2章行われましたがここでハプニング発生! 第2章読み始めた際に、せいじろうさんの頭上から荷物が落下 「…何か落ちてきました?上から来るぞ、気をつけろぉ〜」 と、越前口調でことをかわすせいじろうさん。 さわりの部分だけの先行公開ということもあり続きは連絡船の中で。 その後、「フリーズ!」とデス弁当が参加者たちに配られました。 |
▲盛大な拍手に迎えられて、せいじろうさんが登場 |
▲[15章まで読むと、せいじろう酔ってしまうから」と言い訳をするエコール真鍋 |
デス弁当と一緒に参加者たちへ「フリ−ズ!−デスクリムゾン・レゾナンス−」が渡されました。 総数250ページ、白地に黒のシンプルなタイトルに背幅は約1.5cm、ズシリと重い。これから友ヶ島での登山を考えると致命傷になりかねない重さ。 「これです。どっから見ても同人誌ですね(笑)バーコードが入ってないからですね、本屋で注文するための書籍コードもはいってませんし、定価も入ってない。後はしっかり非売品って書いてあります。 というわけで中、いろんな会社が実名で登場しますが、くれぐれも非売品ですので、お遊びですので、冗談ですので、これでエコールは利益出てませんので、損害賠償とか起こさないように皆さんよろしく言っておいて下さい」 との、エコール真鍋の紹介と現物を交互に眺めて笑いだす皆さん。そしてさらに、 「エコール名物で誤字とかありますよね、マニュアルに誤字。あのわけのわからん言葉に突き動かされるのです。今回は新しい有望な新人が入りましてですね、そうゆう生易しいバグじゃなくてですね見たらすぐ分かるようなバグが大量に入りました。なんか直前に100箇所ぐらい入りました。でも、またそれ以外にもたくさん誤字があると思いますので、誤字を見つけて下さい。見つけたらうちのBBSに最初に書いた人がその誤字を見つけた人ということで、BBSに残しときますので。ずっと30年位(笑)」 と、補足説明も。 本当、本文がバグだらけのまま皆さんにお渡ししてしまったことがとてもお恥ずかしいです。大変申し訳ございませんでした。 しかし、これを読むと今日のデスクルーズを振り返って「あっ、これはこうだったんだ!」「だから、あれだったのか」 ということが体験できるという、予定調和の世界です。 |
2時間半という長時間なバスの旅も、この時ばかりはあっという間に過ぎてしまったという感じでした。 また天気の方も朝方は雨や曇りでしたが、加太へと南下していくにつれて、快晴となり絶好のデスクルーズ日和となりました。 その後加太に到着した一行は連絡船乗り場を確認、せっかくだから近くの淡島神社の散策へと出かけて行きました。 淡島神社は人形供養の神社として有名で、境内には供養のために納められた無数の雛人形や市松人形等がが所狭しと並べられ、その数の多さにはびっくりしました。 心霊スポットとしてマスコミに取り上げられることがあり、髪の毛が伸びることで話題を集めたお菊人形も安置されているらしいです。これは夜行くと何か出そうな予感がしてなりませんね。 |
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▲鳥居をまっすぐ進むと境内へ 中 |
▲こんなものもたくさん! |
淡島神社の散策も終わり、加太に戻った一行は“デス弁当”を広げてランチタイムです。 なんと豆乳ドリンクも配られました。 その不思議な名前のお弁当の中身に皆さん、興味深々のご様子。果たしてその中身とは!? |
・ハムステーキ ・ドライカレー ・エビピラフ ・うなぎ一切れ ・エビフライ ・柴漬け |
前振りでコオロギやサソリが入っているかも〜と聞いていたより、おいしそうなお弁当だったので一部の方には少し拍子抜けだった感じでしょうか。 しかしながら、このメニューの選択がデス弁当ですよ。シールにも“デスクルーズ2008”と書かれております。 「フリーズ!」に出てくる食材で構成されたこのデス弁当。なぜデス的に有名な焼きビーフンが入っていないのかについては、 「まあ、これが出たら当然焼きビーフンが思いますわね。でもそれがあまいんです。そこで焼きビーフン入れてるようだと、エコールは当然2008年までもたなかったです。普通の人に読まれるようじゃだめですからね、焼きビーフンは入っておりません。と、言ってて入れてる作戦かもしれませんが、それは開けてからのお楽しみということで。」 と、エコール真鍋が説明しました。 |
▲せっかくだからせいじろうさんと一緒にデス弁当を食す |
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さて、本日の目的地である友ヶ島に無事に到着しました! ここからは約2時間半に及ぶデスクリムゾン及び「フリーズ!」のロケ地ツアーの開始です。 |
行った場所は順に、連絡船乗り場→第二砲台跡→灯台→→第三砲台跡→連絡船乗り場前(元に戻る)といった感じで島を左からぐるりと周るコースでした。 まずは、連絡船乗り場付近から始まります。 船から下りた一行は目の前に広がる野奈浦と桟橋前広場を後にして、第一目的地の第二砲台後方面へと向かいます。 そして、途中になにやら怪しい沼みたいなのを発見! イマイチ良い景観とはいえない場所や雰囲気だがそういう所がデスクリムゾンらしいということもあり、ロケ地周り出だしにしてはなかなか雰囲気もありました。 次に、第二砲台跡通過 海岸沿いの高台に位置する一番初めに着いた砲台跡。 目にした構造物はしっかりしていて独特の風格があり、思わずカメラのシャッターを押してしまいたくなる感じ。 海側は芝生となっていて、景観は良好!ここから少しかすんでましたが淡路島が見えました。 次に灯台通過 この灯台は明治5年(1872年)完成したもので日本で8番目に古いものだそうです。 東経135度の子午線のほぼ真上に建っています。子午線のプレートを見た時に実感しました。 時間の関係もあり、一行は第三砲台後へ向かいます。 思っていた以上に、山道続きで体力勝負な順路でした。参加者の皆さんも苦戦されている様子。 次に、メインの第三砲台跡 けっこう長い山道を上りきった後、第三砲台跡が見えてきました。 このツアーのメインはやっぱりここでしょう! 第三砲台跡と言えば、友ヶ島の有名観光地として一般に知られていますが、 クリムゾナーからすれば、デスクリムゾンのOPムービーのロケ地というのが一番でしょう。 と、早速洞窟へ繋がる階段を発見!皆せっかくだからということでドンドン奥の方へ 中はほんとに真っ暗で、各自携帯電話等のライトを頼りに進んでいきます。 「まさかこんなところでライトを使うことになるとはな〜」 そんな声もちょくちょく耳に入りました。 OPに使われた階段を発見! また今回は、コンバット越前役のせいじろうさんも同行ということで… 「上からくるぞ、気をつけろよぉ」 皆さんからの熱烈コールを受けて、ナマ越前をあの階段の前で披露して下さいました!! また自ら撮影会に協力してポーズを取ってみたり、終始生越前ボイスを出して下さったり、とてもサービス精神の高いせいじろうさんは参加者の注目の的となっておりました。 今回のメインということもあり、個人で思い思いに写真を撮ったり、洞窟に入ったりとすごく盛り上がりました。 そのせいか、デジカメのバッテリー切れで赤いランプが点灯すると、その赤い光にでさえ反応してしまうという。 ここにいる時は一番皆さんの目がキラキラと輝いていたように思いました。 |
▲「上から来るぞ、気をつけろぉ」ファンサービスでOPに使用 された階段でポーズをとるせいじろうさん しばらくして「いつま でやらせるんだ〜」と一言 |
▲階段周辺で時間を満喫 カメラ目線ありがとうございます! |
↓下の画像は、クリックで拡大表示します。
▲ムササビ |
▲沼 |
▲第二砲台 |
▲赤い柵 |
▲撮影に夢中 |
▲135°線 |
▲灯台 |
▲階段 |
▲洞窟 |
▲赤い部屋 |
▲洞窟内階段 |
▲第三砲台階段前 |
▲第三砲台 |
▲宿舎跡 |
▲海岸沿い |
▲”越前の天然水”を持って2人で記念にハイ、チーズ |
▲洞窟にて1人泥に足を取られるハプニング発生 困ったときはお互い様の心で見守る |
▲夕方になってやっと顔を出した鹿 |
巡り終わった後、一行が満足と若干の疲労の余韻に浸っている中、広場にてSTUFF木下(仮称、おサル)が参加者の前でとあるものを披露しました。それは、 エコール特製 フルーツバーベキューです。 仮設のカセットコンロの上に用意した網に、テレカで皮を剥き適度な大きさに切ったりんごとバナナをのせて調理開始!いい頃合いに出来てきたらコーラの焼酎割りを一気に注いでさっと火を通せば出来上がり。 しかしメルティのテレカは絶対に使わないようにと前日に念を押されていたのに、結局使ってしまうお茶目なおサルさん。人間に戻れるのはいつかな、ウキキ。 |
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▲只今、焼いております しばらくお待ち下さい |
デス弁当の時より奇抜な食べ物ということで、観覧の皆さんは興味深々のご様子でした。 そして、焼けたフルーツたちを数名が試食。せっかくだからということで写真を取る人が多くて一時、ちょっとした撮影会みたいな感じでした。 実は、このフルーツバーベキューは「フリーズ!」第1章に書かれた料理を再現したものだったのです。 |
▲STUFF木下 仕上げの焼酎入りコーラスタンバイ中 |
楽しかった時間はあっという間に過ぎていき、そろそろ友ヶ島を離れる時間となってしまいました。 どこか名残惜しいという気持ちを抑えつつ、連絡船に乗り込むデスクルーズ一行。潮風に吹かれながら、島を眺める皆さんの背中がとても印象的でした。 加太に到着、連絡船からバスに乗り換えです。 楽しかった島での余韻に浸りながら新大阪への帰路を走り出すバス。 途中福岡の不思議博物館から参加して下さった、角館長の博物館宣伝が入るなどちょっとしたおまけ要素も入り、まだまだ元気で友達とお話されている方もいれば、島の巡りツアーで疲れて眠ってしまった方もしかり…帰りは個々十三または新大阪までの時間を自由に過ごしながら、今回のデスクルーズはお開きとなりました。 |
全体を通して一部少々思わぬハプニングにもみまわれましたが、結果的にデスクルーズは無事に幕を下ろしました。 1人も途中で行方不明になることもなく全員を案内できて、我々STUFFも肩の荷が下りてほっとしております。 自分の担当と取材で常にテンパってしまっていた私でしたが、それもいい思い出となりました。 この日の中で“せっかくだから”という単語を何回耳にしたことでしょうか。 それくらい皆さんがデスクリムゾン大好きだというのが、ひしひしと伝わってきました。また、インタビューした時や個人的にお話した時の方の笑顔がとても素敵で印象的でした。一緒に参加できてすごく楽しかったです。 今回、このイベントに参加して下さった全ての皆さん、本当にありがとうございました!!お疲れさまでした!! レポート担当STUFF:村上 |